つみたてNISAを検討されている方
つみたてNISAを実施されている方でお子様がいる家庭だと
ジュニアNISAについて気になる方もいるのではないでしょうか
今回はこのジュニアNISAについて
仕組みやメリットについて解説していきます
ジュニアNISAってどうなの?
まず初めに衝撃的な事実からお伝えします
ジュニアNISAは利用者が少ない事から
2023年末で廃止される事が決定しています

と思われますが
だからこそジュニアNISAを利用するメリットもうまれました
その点も含めて解説していきます
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAとは日本に住んでいる0歳~19歳の方
(年齢は口座開設年の1月1日時点)が利用できる
少額投資非課税制度です
大人が利用するNISAの子供版ですね
- 非課税枠は年間80万円
- 非課税期間は最長5年
- 18歳になるまでは口座からの資金の払い出し、引き出しは原則できない
口座開設者は未成年者の名義ですが
未成年者の子供が自分で運用するわけではなく
両親や祖父母等、2親等内の親族が代行で運用、口座の管理をします
もし未成年者本人が金融商品の売買注文を行う場合は
親権者等の同意が必要です
ジュニアNISAでは非課税期間が終了する5年後には
金融商品を時価で課税口座に移すか
翌年の非課税枠に移す【ロールオーバー】を行うことが出来ます
ロールオーバーとは
非課税期間の終了時
ジュニアNISA口座で保有している金融商品を
翌年の非課税投資枠に移行すること
ロールオーバーすることにより
当初の非課税期間の5年間が実質的に延長されることになります

払い出しの注意点
ジュニアNISAは廃止が決定する前は18歳までの払い出しに制限がありました
高校3年生の12月末(3月31日に18歳である前年の12月31日)
まで口座内のお金を引き出す事が出来ないというものです
もし途中で払い出したい場合は
それまで非課税で受け取っていた過去の収益に対して
課税されてしまいます
(ただし災害等でやむを得ない場合は税務署の確認を受け取ることで
非課税での払い出しが認められています)
ですが冒頭でもお伝えした通り
2016年1月からスタートされたジュニアNISA
利用者が少ない事から2023年で廃止が決定されています
その為新規での拠出は2023年末までになります
つまり
2020年内にジュニアNISAで投資を開始すれば
年間80万円×4年=320万円まで非課税で投資ができますが
開始が1年遅れた2021年からジュニアNISAを開始した場合
投資可能額が80万円減額し240万円を非課税で投資する事になります
もし仮に2023年末の4年で
総額320万円もの非課税枠を利用した場合
年利5%で15年運用できた場合は
320万円が約600万円になります
この600万円から元本320万円を差し引いた280万円に対し
一切税金がかからないということになります

ジュニアNISAが廃止された後は・・・
ジュニアNISAは本来18歳まで払い出しが出来ないという
大きなデメリットがありましたが
実はジュニアNISAが廃止された事で
メリットに変わった事があります
それはジュニアNISA廃止後2024年以降なら
いつでも引き出しが可能となりました
これまで18歳まで引き出しができないデメリットがとても大きく
なかなか利用に踏み出せなかった方でも
入用になれば4年弱で引き出しができるため
これまでより気楽にジュニアNISAを利用することが出来る様になりました
その為つみたてNISAの廃止が決まった事で使い勝手は良くなったと言えます
ジュニアNISAを始めるには

と考えた方、2020年は残り僅かです
2020年に開始するか
2021年から開始するかでは
年間の非課税投資枠80万円もの差が出てしまいます
急いで開始したいものですが
慎重に考えてから行動する事が大切です
ジュニアNISAを開始するのに必要なこと
ジュニアNISAの口座の開設が必要です
ジュニアNISAは1人につき1口座しか開設できず、
また一度選んだ金融機関を別の金融機関へ変更する事はできません
その為どこでジュニアNISAを利用するかを慎重に考えて選ぶことをオススメします
もし親が既にNISAやつみたてNISAを行っている場合は
ジュニアNISAも同じ証券会社で開設すると良いかもしれません
口座開設には
- 未成年総合取引口座開設申込書
- ジュニアNISA口座開設申込書
- マイナンバーのわかる書類
- 親の本人確認書類
- 親子関係が確認できる書類(住民票等)
- 未成年者の本人確認書類
が必要になってきます
また口座開設までも少し時間がかかりますので
今年からジュニアNISAを始めたい!という方は急いで手続きを始めましょう
最後に
子供の教育資金はいずれ必要になるお金ですよね
また成長過程でいつ急な出費がでるかもわかりません
その為子供の為の資金をすべてジュニアNISAの投資へ使うのは
リスクが大きいかと思います
ジュニアNISAの廃止により2024年以降いつでも引き出せるようにはなりましたが
教育資金は別で貯金しつつ
合わせてジュニアNISAを利用するのが良いかと思います
もし貯金だけで教育資金が賄えたら
ジュニアNISAは子供が成人した時に
そのまま子供に成人祝いとして渡してあげれるかもしれませんね
2023年までと期日が迫っていますが
子供の将来の資金の為に余裕があり
長く保有できる場合はジュニアNISAを利用する事をオススメします
つみたてNISAについてはこちらをご覧ください
最後までお読みいただきありがとうございます
まるこ
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