つみたてNISA等で運用する投資信託のリスク、きちんと理解していますか?
今回は
- つみたてNISAを行っている人
- またはこれからつみたてNISAを始めようと考えている人に向けて
投資信託のリスクについて解説します
この記事で分かることはこちら
- 投資信託のリスクが分かる
- 投資信託のリスクの種類が分かる
- 投資信託のリスクとの向き合い方が分かる
つみたてNISAについてわからない方でも分かりやすく解説していますので
是非最後までご覧ください

投資信託を知ろう
投資信託についてザックリ解説すると
上の図の様にあらゆる分野の金融商品を1つにまとめたものを投資信託といいます
投資信託の商品によって含まれる金融商品が異なります
例えば

と思った場合、大金が必要になります。
ですが投資信託であれば金融機関によっては100円~と少額で国内株や国内不動産にも投資、運用が可能です
投資先も日本国内だけではなく、海外の先進国等、対象・地域共に幅広く運用ができます
投資信託についてはこちらの記事をご覧下さい→つみたてNISA、初心者にもわかりやすく投資信託を解説
投資はリスクも考えて運用しよう
投資信託は値動きする株や債券などで運用しています
その為組み入れている株や債券の価格がかわれば投資信託の価格も変わる為当然リスクも発生します
その為元本は保証されていません
- どのようなときに株や債券の価格が変わるのか
- どのような場合でリスクが発生するのか
きちんとリスクを知り、理解して投資信託を運用しましょう
投資信託のリスクを知ろう
リスクというと危険と想像するかと思いますが、投資の世界では「損をすることもあるが、儲かることもある」という意味で捉えられます
投資信託は初心者に向いているとよく言われていますが、リスクについて何も知らずに投資をするのは危険です
【投資を始める=リスクと付き合っていく】という事です
いかにリスクを抑えて、リスクと上手に付き合っていくかが重要になります
ここでは6つのリスクについて解説していきます
価格変動リスク
投資信託は他の金融商品と同じように「基準価格」と呼ばれる時価があります
1日1回価格が更新され、その時々によって高値になることや安値になる事もあります
その為ここでのリスクは値下がりだけでなく、値上がりも含まれます
価格変動リスクが高いという事は価格が下落する危険性があるという訳ではなく、価格の変動が大きいという意味になります
為替変動リスク
このリスクは海外資産に投資する場合に発生するものです
円高進行で損失・円安進行で利益を得られます
例えば日本人が米国株を買うときは日本円で買えない為
日本円を米国ドルに両替してから米国株を購入する事になります
その後5%値上がりしたとして、一旦売却する場合、5%の利益がそのままもらえる!と思いますが
この時、日本円が米国ドルに対し5%安くなっていれば実質の利益は出ません
為替変動リスクはこのように両替をした場合、為替で差益(差損)が出る可能性を指します
信用リスク
債券を発行する国や企業が債務を履行できない(潰れる)ときに負うリスク
基準価格の下落要因とも繋がり、投資した元本を下回る可能性があります
地政学リスク
地政学リスクとは、投資している先の国や地域が抱えている不確実性のことです
例えば、紛争が起きる中東は地政学リスクがあると言われますし
日本でも時折北朝鮮のミサイルが上空を通過したり等、欧米の投資家からみたら
日本もまた、近隣諸国との地政学リスクを抱えていると言えます
流動性リスク
流動性リスクとは売却したい時にすぐに売却できない事を指します
すぐに売却できない為、売買が成立した時に価格が大きく変動してしまう可能性があります
例えば
大半は売れるまでに何日もまたは何カ月、何年も買い手が見つからない場合があります
このような商品は流動性が低い商品といえます
金利変動リスク
金利変動リスクとは景気が上昇すれば債券の運用が悪化します
一般的には景気が好調になれば市中金利が上昇し、債券価格は下がります
結果として投資信託の基準価格の下落要因となり、投資元本を下回ることがあります
自分自身のリスク許容度も確認しよう
投資はリスクとリターンが表裏の関係です
その為目標を設定するだけではなく、どれだけリスクをとって投資できるかを検討しましょう
自分自身のリスク許容度を図るには
- 投資経験
- 年齢
- 余裕資金
の3つの指標を目安にしましょう
3つの指標すべてのバランスをみて
最大いくらまで損失に耐えられるかをまず考えてから投資の計画を立てましょう
投資経験
投資経験が豊富な場合、時期をみて売買が出来る。と言うよりも
大きな相場変動があっても冷静に分析する事が出来る可能性が高まります
直近でいうとコロナショックで大きく基準価格が下がっても焦って投資信託を売却する事もなく、対応が出来る場合があります
投資経験が多いほどリスクは小さいと言えます
年齢
年齢を重ねるにつれ、失敗した時にリカバリーする為の十分な期間が設けにくくなります
逆に年齢が若いと現金収入もあり、積極的なスタンスがとりやすくなります
年齢が若いほどリスクは小さいと言えます
余裕資金
保有資産が1000万円の人と保有資産100万円の人では同じ10万円でも重みが変わってきます
自分の生活事情や生活に支障をきたさない程度の身の丈投資を心がけましょう
資産が多い人ほどリスクは少ないと言えます
リスクを低減する
これまでリスクについて解説しましたが、ではリスクを理解した上でどのように投資信託とうまく付き合っていけばよいのか
それには3つのポイントがあります
- 資産分散をする
- 保有する金融商品の種類を増やす事で1つの商品が値下がりしても残りの商品でカバーできる為、全体として値下がりする危険性が小さくなると言われています
- 時間分散をする
- 一度にまとめて購入するのではなく、一定額を毎月購入する事で基準価格が安い時にはたくさん。基準価格が高い時には少しだけ購入できる為購入単価が平均が出来ると言われています
- 長期運用をする
- 短期的な運用では投資したタイミングによって価格が大きく変動することもありますが、長期保有する事でマイナスの年があってもプラスの年と補完しあえる為、安定した運用成果が期待できるといわれています
この3つのポイントを意識する事で投資信託のリスクを低減する事ができます
また投資信託を詳しく解説している記事はこちらになりますので是非ご覧ください
まとめ
リスクばかり目を向けてしまうと投資信託に対して怖いイメージを持ってしまうかと思いますが
リスクを低減する事も理解して投資信託を運用すれば、リスクに恐れず投資信託の運用も出来ると思います
今回は投資信託を始めようと思っている方、すでに投資信託を初めている方で
一人でもリスクを知った上で投資信託を運用してもらえるきっかけになれば幸いです
またつみたてNISAについてはこちらのまとめ記事をご覧下さい
最後までお読みいただきありがとうございます
まるこ
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